なっきーの雨垂れ石を穿つブログ

アラ還お気楽主婦の日常

回顧録 コンシェルジュリ牢獄 ジャックマールアンドレ美術館 ルーブル美術館

今日は終日自由行動。

ただし、断水が始まる前にホテルに戻って、シャワーなど済ませておかないといけない。

ルーブル美術館の予約時間が16時30分なので、ルーブル見学は2時間半くらいしかない。

予定では閉館までいるつもりだったのに。

とにかく時間を無駄にできないので、午前中にコンシェルジュリとジャックマールアンドレ美術館は見学しよう。

さっさとホテルを出発して、メトロの駅へ。

 

パリのメトロはスリが多く怖いイメージがあるけど、切符一枚で乗り換え自由。

自販機でカルネ(10枚セットの回数券)を買えば1.49€ととてもお得

(自販機は日本語対応の言語はないが、英語ならほぼ解る)

 

ただし、ブランド品を買った場合や夜遅くは乗らず、タクシーを使った方が良い。

ただ残念なのは、このチケット2021年に廃止される予定

新システムが導入されるらしい。

 

最初の見学はコンシェルジュリ。

コンシェルジュリは、10世紀〜14世紀頃までカペー朝の王宮だった。

その後、牢獄として使われるようになり

アントワネット最期の最期の住まいとして有名。

 

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これはアントワネットが付けていたシュミーズ(下着)

カルナバレ博物館に保管されていた記憶だけど、現在、博物館は工事中で閉館されている。その為、ここでの展示になったのかな?

見ることができてラッキーだが、胸が詰まる。涙がこみ上げてくる。

アントワネットが愛しい子どもたちと引き離さられ、ここに来させられた。

どんな想いでいただろう…


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アントワネットが義妹エリザベトに宛てた最後の手紙。

 

10月16日午前4時半


妹よ、あなたに最後の手紙をしたためています。
たった今、私は死刑判決を受けてきたところです。
死刑は犯罪人にとってのみ恥ずべきもので
私にとっては、あなたの兄上に会いに行くようにという判決なのです。

(中略)

哀れな私の子供たちを残していくことが心残りでなりません。
ご存知のとおり私は子供たちと、そして善良で優しい妹よ、
あなたのために生きてまいりました。

友情からすべてを犠牲にして私たちと一緒に留まってくれたあなたを
なんという境遇に置いていかなければならないのでしょう。

(中略)

さようなら、善良で優しい妹よ。
どうかこの手紙があなたに届きますように。
いつも私のことを想っていてください。


あなたと、愛しい哀れな子供たちを心から抱きしめます。


神よ、彼らとの永久の別れは胸が引き裂かれる思いです。


さようなら、さようなら
後はもう、神に一切をお任せするだけです。(以下略)

 

結局、この手紙はエリザベトの元には届けられなかった。そして、エリザベトもその後、処刑された。

 

『アントワネット イメージメモタルフォーゼ展』が丁度開催されていた。

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池田理代子先生の紹介も。

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豪華なドレス 

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コンシェルジュリの見学を終え、次は

ジャックマールアンドレ美術館へ。

銀行家の一族に生まれたエドゥアール・アンドレと妻で画家のネリー・ジャックマールが収集した美術品を、夫妻の邸宅に展示している美術館。

ルイ16世様式と第二帝政様式の折衷である邸宅の内装は当時のままで、 ブルジョワ階級の暮らしぶりがうかがえる。

コレクションは17~18世紀絵画やイタリア絵画が充実。


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美術館の見学を終え、お腹も空いたので何か食べようとオスマン通りを歩き、飛び込みでレストランに入った。

『U n  des  Sens』
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メニューがフランス語のしかなかったが

Google翻訳カメラを使ってなんとか注文した。

フランスは地域によってはアジア人に対して差別的な行為がある。

例えば、レストランの席をわざと隅の席にしたり。でも、ここのレストランは違ってとてもフレンドリーな対応だったので安心した。

料理も美味しかったし、とっても満足。

食事を終え、見学予約時間までルーブル美術館のすぐそばに『カルーゼル・デュ・ルーブル』というショッピングモールに行った。

お土産用のショコラやマカロン、夫のTシャツなどを買った。

見学前にトイレを済まそうとしたら、有料だったので二人分のお金を支払った。

済ませた後、娘が「私の入った所、便座がなかった」と、言うではないか!

何‼️

有料トイレで便座が無いと!

もーけしからん!

 

普通、日本なら便座の故障で修理前なら

その個室は閉鎖する。

お国柄とはいえこの件は呆れた。

(帰国して羽田空港でトイレに入ったら改めて日本のトイレの素晴らしさに感動したよ)

そんなとんでもハプニングがらあったが

見学時間も迫ったので、気を取り直してルーブル美術館に入館した。

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美術や世界史の教科書に載ってる名画などが、割と無防備に展示されることに驚いた。

(さすがにモナリザの警備は厳重だったけど)

 

とにかくルーブル美術館は広い!

人が多い!

案内図見ても建物の構造上のせいなのか迷う!

収蔵品は38万点以上ともいわれているそうなので、到底全部の見学は無理。

 

なので、必ずまた来ようと心に誓った。

 

あたふたとホテルに戻り、シャワー等済ませ、寝る準備万全にして断水に備えた。

しかし、21時過ぎても水は出た。

翌日5時半頃、トイレに入ったら既に水が出た。

大騒ぎの断水だったけど、大したことなくてやれやれだった。